石田波郷

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優曇華や昨日の如き熱の中 石田波郷 優曇華 夏, 晩夏 動物 1v 3 days 7 hours ago
合歓今はねむり合すや熱の中 石田波郷 合歓の花 夏, 晩夏 植物 1v 3 days 9 hours ago
風花や胸にはとはの摩擦音 石田波郷 風花 冬, 晩冬 天文 1v 5 days 6 hours ago
えごの花一切放下なし得るや 石田波郷 えごの花 夏, 仲夏 植物 1v 1 week ago
妻在らず盗むに似たる椿餅 石田波郷 椿餅 春, 三春 生活 1v 1 week ago
灯を入れて葭戸透くなりどぜう鍋 石田波郷 泥鰌鍋 夏, 三夏 生活 1v 1 week 3 days ago
あえかなる薔薇撰りをれば春の雷 石田波郷 春の雷 春, 三春 天文 0v
いつまでも老いぬあはれや切山椒 石田波郷 切山椒 新年 生活 0v
おもかげや二つ傾く瓜の馬 石田波郷 瓜の馬 秋, 初秋 人事 0v
かすかにも胸いたみつつ去年今年 石田波郷 去年今年 新年 時候 0v
かなかなに母子の?のすきとほり 石田波郷 かなかな 秋, 初秋 動物 0v
きらきらと八十八夜の雨墓に 石田波郷 八十八夜 春, 晩春 時候 0v
ジンジヤの香夢覚めて妻在らざりき 石田波郷 ジンジャーの花 秋, 初秋 植物 0v
はこべらや焦土のいろの雀ども 石田波郷 はこべ 春, 初春 植物 0v
バスを待ち大路の春をうたがはず 石田波郷 春 春, 三春 時候 0v
はるかなる地上を駆けぬ猫の恋 石田波郷 猫の恋 春, 初春 動物 0v
ひとつ咲く酒中花はわが恋椿 石田波郷 椿 春, 三春 植物 0v
プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ 石田波郷 夏 夏, 三夏 時候 0v
よろこびて囃す雀や袋掛 石田波郷 袋掛 夏, 三夏 生活 0v
わが死後へわが飲む梅酒遺したし 石田波郷 梅酒 夏, 晩夏 生活 0v
七夕竹惜命の文字隠れなし 石田波郷 七夕 秋, 初秋 生活 0v
今生は病む生なりき烏頭 石田波郷 鳥頭 秋, 仲秋 植物 0v
仏生会檪は花を懸けつらね 石田波郷 仏生会 春, 晩春 人事 0v
六月の女すわれる荒筵 石田波郷 六月 夏, 仲夏 時候 0v
初蝶やわが三十の袖袂 石田波郷 初蝶 春, 仲春 動物 0v
勿忘草若者の墓標ばかりなり 石田波郷 勿忘草 春, 晩春 植物 0v
吹きおこる秋風鶴をあゆましむ 石田波郷 秋風 秋, 三秋 天文 0v
唐黍焼く母子わが亡き後の如し 石田波郷 玉蜀黍 秋, 仲秋 植物 0v
壺焼やいの一番の隅の客 石田波郷 壷焼 春, 三春 生活 0v
夜桜やうらわかき月本郷に 石田波郷 桜 春, 晩春 植物 0v
天地に妻が薪割る春の暮 石田波郷 春の暮 春, 三春 時候 0v
妻の座の日向ありけり福寿草 石田波郷 福寿草 新年 植物 0v
妻よ我が短日の頬燃ゆるかな 石田波郷 短日 冬, 三冬 時候 0v
寒卵薔薇色させる朝ありぬ 石田波郷 寒卵 冬, 晩冬 生活 0v
寒椿つひに一日のふところ手 石田波郷 寒椿 冬, 晩冬 植物 0v
手花火を命継ぐ如燃やすなり 石田波郷 手花火 夏, 仲夏 生活 0v
早梅やひとりたのしき鳰 石田波郷 早梅 冬, 晩冬 植物 0v
春夕べ襖に手かけ母来給ふ 石田波郷 春の夕 春, 三春 時候 0v
春雪三日祭の如く過ぎにけり 石田波郷 春の雪 春, 三春 天文 0v
春雷や芽を解きいそぐななかまど 石田波郷 春雷 春, 三春 天文 0v
昨日より今日むさぼりぬ次郎柿 石田波郷 柿 秋, 晩秋 植物 0v
昼顔のほとりによべの渚あり 石田波郷 昼顔 夏, 仲夏 植物 0v
暫く聴けり猫が転ばす胡桃の音 石田波郷 胡桃 秋, 晩秋 植物 0v
暮れはててなほ鳴く蝉や敗戦日 石田波郷 終戦記念日 秋, 初秋 生活 0v
月うるむ青饅これを忘るまじ 石田波郷 青饅 春, 三春 生活 0v
朝顔の紺のかなたの月日かな 石田波郷 朝顔 秋, 初秋 植物 0v
木移りをしきりに鳩や西行忌 石田波郷 西行忌 春, 仲春 人事 0v
朱欒割くや歓喜の如き色と香と 石田波郷 朱欒 秋, 晩秋 植物 0v
束の間や寒雲燃えて金焦土 石田波郷 寒雲 冬, 三冬 天文 0v
柿食ふや命あまさず生きよの語 石田波郷 柿 秋, 晩秋 植物 0v
桃洗ふ双手溺れんばかりなり 石田波郷 桃 秋, 初秋 植物 0v
桜餅闇のかなたの河明り 石田波郷 桜餅 春, 晩春 生活 0v
梅も一枝死者の仰臥の正しさよ 石田波郷 梅 春, 初春 植物 0v
槇の空秋押移りゐたりけり 石田波郷 秋 秋, 三秋 時候 0v
水を飲む猫胴長に花曇 石田波郷 花曇 春, 晩春 天文 0v
沙羅の花捨身の落花惜しみなし 石田波郷 沙羅の花 夏, 晩夏 植物 0v
沙羅の花緑ひとすぢにじみけり 石田波郷 沙羅の花 夏, 晩夏 植物 0v
泉への道後れゆく安けさよ 石田波郷 泉 夏, 三夏 地理 0v
無花果食ふ月に供へしものの中 石田波郷 無花果 秋, 晩秋 植物 0v
焼跡に透きとほりけり寒の水 石田波郷 寒の水 冬, 晩冬 地理 0v
生涯にひとたび会ひき水引草 石田波郷 水引草 秋, 仲秋 植物 0v
白桃や心かたむく夜の方 石田波郷 桃 秋, 初秋 植物 0v
百日紅ごくごく水を呑むばかり 石田波郷 百日紅 夏, 仲夏 植物 0v
硯の上水迸れ思ひごと 石田波郷 硯洗 秋, 初秋 生活 0v
秋づくと昆虫の翅想はるる 石田波郷 秋めく 秋, 初秋 時候 0v
秋の夜のオリオン低し胸の上 石田波郷 秋の夜 秋, 三秋 時候 0v
秋の夜の俳諧燃ゆる思かな 石田波郷 秋の夜 秋, 三秋 時候 0v
秋の夜の憤ろしき何々ぞ 石田波郷 秋の夜 秋, 三秋 時候 0v
秋行くとオリーブ林の銀の風 石田波郷 行く秋 秋, 晩秋 時候 0v
秋風や夢のごとくに棗の実 石田波郷 秋風 秋, 三秋 天文 0v
細雪妻に言葉を待たれをり 石田波郷 細雪 冬, 晩冬 天文 0v
胸の上に雁行きし空残りけり 石田波郷 雁 秋, 晩秋 動物 0v
花ちるや瑞々しきは出羽の国 石田波郷 落花 春, 晩春 植物 0v
花冷の顔ばかりなり雲の中 石田波郷 花冷え 春, 晩春 時候 0v
草の穂の飛びきて熱き顔の前 石田波郷 草の穂 秋, 三秋 植物 0v
草負うて男もどりぬ星祭 石田波郷 星祭 秋, 初秋 人事 0v
葛の花母見ぬ幾年また幾年 石田波郷 葛の花 秋, 初秋 植物 0v
葭雀二人にされてゐたりけり 石田波郷 葭雀 夏, 三夏 動物 0v
蚊のこゑのまつはり落つる無明かな 石田波郷 蚊 夏, 三夏 動物 0v
蚕豆の花の吹き降り母来てをり 石田波郷 蚕豆の花 春, 晩春 植物 0v
蛍火や疾風のごとき母の脈 石田波郷 蛍火 夏, 仲夏 動物 0v
蛍籠われに安心あらしめよ 石田波郷 蛍 夏, 仲夏 動物 0v
道すがら拾ひし菖蒲葺きにけり 石田波郷 菖蒲 夏, 仲夏 植物 0v
遥かなるものばかりなる夜寒かな 石田波郷 夜寒 秋, 晩秋 時候 0v
金の芒はるかなる母の禱りをり 石田波郷 芒 秋, 三秋 植物 0v
釣堀に水輪あふれぬ花の雨 石田波郷 花の雨 春, 晩春 天文 0v
雀らも海かけて飛べ吹流し 石田波郷 吹流 夏, 初夏 生活 0v
雁の束の間に蕎麦刈られたり 石田波郷 雁 秋, 晩秋 動物 0v
雁やのこるものみな美しき 石田波郷 雁 秋, 晩秋 動物 0v
雪はしづかにゆたかにはやし屍室 石田波郷 雪 冬, 晩冬 天文 0v
雪嶺よ女ひらりと船に乗る 石田波郷 雪嶺 冬, 三冬 地理 0v
雪降れり時間の束の降るごとく 石田波郷 雪 冬, 晩冬 天文 0v
雷落ちて火柱みせよ胸の上 石田波郷 雷 夏, 三夏 天文 0v
霜柱俳句は切字響きけり 石田波郷 霜柱 冬, 三冬 地理 0v
風の日や風吹きすさぶ秋刀魚の値 石田波郷 秋刀魚 秋, 晩秋 動物 0v
風雲の少しく遊ぶ冬至かな 石田波郷 冬至 冬, 仲冬 時候 0v
鰯雲ひろがりひろがり創痛む 石田波郷 鰯雲 秋, 三秋 天文 0v
鷹の巣のひとり高しや芽立前 石田波郷 鷹の巣 春, 三春 動物 0v