俳句	俳人	季語	季節	分類	年	Total
實方が馬の尾を吹く薄哉	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治26	0v
實方の芒は刈らず村の者	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治31	0v
少しづゝ砂利に取らるゝ薄哉	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治26	0v
尼寺や向へはなびくすゝきの穗	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治24	0v
尾花常山崖の茶店や汽車を見る	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治32	0v
山にさへ今のはやりのしま芒	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物	文政7	0v
山に上れば芒の中に墓場あり	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治29	0v
山は暮て野は黄昏の薄哉	与謝蕪村	芒	秋, 三秋	植物		0v
山は暮れて野は黄昏の薄かな	与謝蕪村	芒	秋, 三秋	植物		0v
山児や芒のきずもまめの数	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物	文化11	0v
山姥の力餅賣る薄かな	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治25	0v
幽霊と人の見るらむすゝき原	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物		0v
幽霊と人は見るらんすゝき原	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物	文政3	0v
庭さきに暑し芒の亂髪	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治32	0v
庵をふくたしにー株すゝき哉	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物	文政5	0v
我庵の太刀より切る芒かな	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物	文化10	0v
我戀は穗に出て招く尾花哉	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治25	0v
戸あくれば灯影にそよぐ芒哉	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治29	0v
招かれつ追はれつ風の芒かな	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治28	0v
捨笠や芒の小雨萩の露	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治28	0v
旅はものゝ那須の薄にだまされな	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治29	0v
旅人のともに吹かるゝ尾花かな	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治26	0v
日は暮れて芒の山を越えにけり	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治31	0v
晝見れば薄の山や虫の聲	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治25	0v
月の出て風に成たる芒かな	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治25	0v
椽朽ちて狐の穴の尾花哉	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治28	0v
槍たてた人も通らず花薄	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治25	0v
槍立てゝ通る人なし花薄	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治25	0v
此上に貧乏まねくな花芒	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物	文化14	0v
武蔵野の不二は尾花に紛れけり	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治25	0v
武藏野や畠の隅の花芒	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治27	0v
武藏野を見下す崖や花芒	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治31	0v
死んだ夢は生きた夢也花芒	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治29	0v
水流れ芒招くやされかうべ	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治23	0v
汽車を下りて淋しき驛や花芒	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治31	0v
汽車を見る崖の茶店や花芒	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治32	0v
油断すな〱とやすゝき吹	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物	文化10	0v
法の世やつめば芒も血が出る	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物	文政7	0v
海見えて尾花が末の白帆かな	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治27	0v
無雜作にくゝりあけたる芒哉	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治30	0v
片側は鶯谷の芒かな	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治30	0v
片袂芒の風に荒れにけり	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物	文化5	0v
牛むれて薄まじりの牧場哉	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治26	0v
牛引て大の男や薄原	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治26	0v
犬に逢ふ芒の山や村近き	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治31	0v
狩人の鐵砲見ゆる薄かな	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治29	0v
猫の子のまゝ事をするすゝき哉	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物	文政4	0v
猫の子のまゝ事をする李かな	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物		0v
田の中や何に殘して花芒	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治28	0v
田を隔てゝ薄の岡を見得たり	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治29	0v
皆やせけり男薄に女郎花	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治28	0v
目さむれば貴船の芒生けてありぬ	高浜虚子	芒	秋, 三秋	植物		0v
石の上にはへぬ許りそ花薄	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治25	0v
祠淋し一むら芒そよそよと	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治29	0v
祭見に狐も尾花かざし來よ	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治27	0v
秋ふたつうきをますほの薄哉	与謝蕪村	芒	秋, 三秋	植物		0v
秋老て物恐ろしきすゝきかな	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治25	0v
稻光芒の上を走りけり	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治29	0v
穂芒に《赤》昔赤鬼出たとさ	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物	文化14	0v
穂芒にまねき出さるゝ法師哉	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物		0v
穂芒やおれが小びんもともそよぎ	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物		0v
穂芒やおれが白髪もともそよぎ	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物		0v
穂芒やひらと附木の釣法度	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物	文化7	0v
穂芒や細き心のさはがしき	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物		0v
穗すゝきに下手念仏のかくれけり	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物	文政3	0v
穗芒やおれがつぶりもともそよぎ	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物	文化8	0v
穗芒や野末は暮れて氣車の音	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治28	0v
穗薄の顏かく汽車の小窓哉	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治26	0v
穗薄や裃多き野邊送	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治30	0v
穗薄を筆に結んで物書かん	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治26	0v
笠賣とならんで出たり薄賣	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治25	0v
箱根山薄八里と申さはや	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治25	0v
箱根路の石落ちかゝる芒哉	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治28	0v
箱根路や薄に富士の六合目	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治29	0v
糸薄蛇にまかれてねまりけり	松尾芭蕉	芒	秋, 三秋	植物		0v
細らすにゐられぬ風のすゝき哉	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治24	0v
絶頂はなかなかに薄ばかり也	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治29	0v
絶頂平かに寺の跡と見えて花薄	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治29	0v
線香やますほのすすき二三本	与謝蕪村	芒	秋, 三秋	植物		0v
縞もしま大名じまの芒哉	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物	文化13	0v
舟や行く水棹動く花芒	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治27	0v
舟一つそよぎ出したる薄哉	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治26	0v
芋の湯氣團子ノ露ヤ花芒	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治34	0v
芒わけて甘藷先生の墓を得たり	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治29	0v
芒抱く子に満月を知らさるる	阿部みどり女	芒	秋, 三秋	植物		0v
芒疵苅萱きずや痩臑に	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物	文化10	0v
花すゝきひと夜はなびけ武蔵坊	与謝蕪村	芒	秋, 三秋	植物		0v
花ならばなほ引立ん縞芒	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物	文政2	0v
花山車や薄に似たる小提灯	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治26	0v
花芒品川の人家隱見す	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治29	0v
花芒墓いづれとも見定めず	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治28	0v
花薄こゝも小町のふしど哉	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治26	0v
花薄しきりに雲の起りけり	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治28	0v
茨老すゝき痩萩おぼつかな	与謝蕪村	芒	秋, 三秋	植物		0v
草の戸やおどり替りに吹芒	小林一茶	芒	秋, 三秋	植物	文政4	0v
草刈の刈りそろへけり花薄	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治25	0v
菅笠のそろふて動く薄哉	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治25	0v
萩刈りて芒淋しき小庭哉	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治31	0v
薄の芽もえぬ病のいえるべく	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治30	0v
薄ほるあとのくぼみや小雨ふる	正岡子規	芒	秋, 三秋	植物	明治26	0v