説明
沼、湖などに浮かべて作った「かいつぶり」の巣のこと。葦や水草を集めて作り、葦の茎などにからめて漂わないようにしてある。雌雄交互に抱卵し、雛がかえってからもしばらく巣に留まる。雛を背中に乗せて巣の辺りを泳ぐ姿はかわいらしい。琵琶湖は「鳰の海」と呼ばれる。
俳句 | 俳人 | 季語 | 季節 | 分類 | 年 | Total | Recent |
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人すがる屋根も浮巣のたぐひ哉 | 正岡子規 | 鳰の浮巣 | 夏, 三夏 | 動物 | 明治29 | 0v | |
何鳥と知らぬ浮巣の卵かな | 正岡子規 | 鳰の浮巣 | 夏, 三夏 | 動物 | 明治32 | 0v | |
子になつて浮巣は月に流れけり | 正岡子規 | 鳰の浮巣 | 夏, 三夏 | 動物 | 明治25 | 0v | |
旅烏浮巣にのつて流れけり | 正岡子規 | 鳰の浮巣 | 夏, 三夏 | 動物 | 明治26 | 0v | |
流さるゝ浮巣に鳰の声悲し | 正岡子規 | 鳰の浮巣 | 夏, 三夏 | 動物 | 明治28 | 0v | |
浮巣さへ見度てもない日也けり | 小林一茶 | 鳰の浮巣 | 夏, 三夏 | 動物 | 文化2 | 0v | |
長の日を涼んでくらす浮巣哉 | 小林一茶 | 鳰の浮巣 | 夏, 三夏 | 動物 | 文化7 | 0v | |
雨の夜や浮巣めくりて鳰のなく | 正岡子規 | 鳰の浮巣 | 夏, 三夏 | 動物 | 明治25 | 0v | |
風吹て浮巣流るゝ瀬田の橋 | 正岡子規 | 鳰の浮巣 | 夏, 三夏 | 動物 | 明治26 | 0v | |
鳰の巣の一本草をたのみ哉 | 小林一茶 | 鳰の浮巣 | 夏, 三夏 | 動物 | 文化9 | 0v |